むし歯・歯周病を予防する
毎日の歯磨きが一番大事です。
なぜ毎日歯を磨いているのにも関わらず、虫歯になるのか?原因はいくつかあると思います。
お口の中の環境はどうですか?
- 虫歯がある。
- 歯の根が残っている。
- 詰めもの、被せものが合っていない。
それはバイ菌の住処になっています。歯ブラシでは落とせない汚れです。また唾液の量と質によって虫歯になりやすさ、なりにくさがあります。
唾液の検査や口臭の検査もできます。また、フッ素を使うことにより虫歯になりにくい丈夫な歯になります。
食生活を見直しませんか?
- 間食はしますか?
- 砂糖の多い飲み物、食べ物を好んでいませんか?
- 食事の後、うがいや歯磨きしていますか?
- 甘味を砂糖からキシリトールに変えてみませんか?
道具はあっていますか?
- あわない道具でいくら磨いても汚れは落ちません。
- その歯ブラシいつから使っていますか?毛先は開いていませんか?
- 歯間ブラシ、フロス、スーパーフロス、タフトブラシ、ジェル状歯磨き粉等、使用したことありますか?
一人一人お口の環境は違います。
その人にあったお手入れの仕方を提案することが私達の使命だと思っていますので是非お気軽にご相談下さい。
また普段のお手入れではどうしても落としきれない汚れや、悪い癖がついたままお手入れをしてしまっている方は、歯科医院にいるプロのお掃除が必要です。
その方の状態により、1ヶ月~6ヶ月程度の間隔でご来院して頂くことをお勧めします。
どこかへ旅行に行く、久しぶりの友人や家族に会う、学校の行事がある、季節の変わり目等、気軽にお口のお掃除に来院して頂きたいです。
むし歯のメカニズム
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- むし歯のメカニズム ①
ミュータンス菌が活動を開始! 口腔内にはミュータンス菌が住んでいます。
食事をして歯に残った糖をエサにして、菌は活動をはじめます。
- むし歯のメカニズム ①
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- むし歯のメカニズム ②
食べた糖を分解してプラークを作る ミュータンス菌は、食べた糖を分解してプラークを作ります。
- むし歯のメカニズム ②
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- むし歯のメカニズム ③
ミュータンス菌が増殖 プラークからミュータンス菌が増殖します。
- むし歯のメカニズム ③
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- むし歯のメカニズム ④
ミュータンス菌が糖を発酵させて酸を生成 増えたミュータンス菌は、
糖を発酵させて乳酸なとの酸を生成します。
- むし歯のメカニズム ④
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- むし歯のメカニズム ⑤
酸が歯を溶かしてむし歯になる 高濃度の酸で歯を溶かして、むし歯になってしまいます。
- むし歯のメカニズム ⑤
歯周病の原因
歯周病(歯槽膿漏)の大きな原因は食べカスを栄養源とする細菌です。
清掃不良部位の細菌の増殖によるものがほとんどで、一度歯周ポケットを形成するとブラッシングのみでは除去できません。
空気を嫌うこの細菌は歯の根の方向に深く進もうとする傾向があります。こうして歯を支える健康な繊維や骨を破壊していきます。
口腔内だけではなく、全身疾患の原因に
歯周病が心疾患や脳疾患などのリスクを高める可能性があることがわかってきました。
歯周病は口腔内の細菌の感染によって引き起こされる病気ですが、その細菌やそれが作り出す毒素や炎症を引き起こす物質が患部から血液中に入り、全身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
そのため、歯周疾患は口腔領域の問題だけにとどまらず、全身の健康に影響を及ぼします。
お口の健康と全身疾患
歯周病とは歯に汚れがつき、歯茎が炎症を起こし歯が溶けていく病気です。 口の中のばい菌が全身に広がることにより、肺炎、心臓病のリスクが高まるという研究データもでています。
さらに歯周病で歯茎の炎症が起きている状態だと、糖尿病が悪化するといわれています。炎症が起きているとインスリンの働きが悪くなるからです。また糖尿病の症状としてばい菌に感染しやすいという症状があります。糖尿病が悪化すると、歯周病にもなりやすいということです。つまり、糖尿病と歯周病は密接な関係があり、歯周病の改善が糖尿病の改善になり,糖尿病の改善が歯周病の改善になります。
またお口の中に虫歯が多い方、原因として砂糖の多い食べ物、飲み物を好む傾向があります。虫歯の多いことも問題ですが、そのような食生活を続けていると、メタボ、糖尿病になるリスクがかなり高くなります。食生活を見直すことが全身の健康につながります。当院では食生活に関するアドバイスもおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
歯周病治療の流れ
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- レントゲン、歯茎の検査をして現在の状態を調べます
このとき歯周ポケットといわれる歯と歯茎の間の溝の深さを調べます。 健康な歯茎では歯周ポケットは3ミリ以内といわれています。
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- 歯の磨き方のチェックをします
歯周病治療で1番大切なこと、それは毎日の歯磨きです。歯ブラシが届きにくいところ、くせになっている磨き方、歯ブラシ以外の清掃用具の使い方、丁寧にご説明いたします。
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- 専用の器具を使い歯の汚れや歯石を落とします
今まで汚れで隠れていた部分が露出するため、一時的に歯がしみることがありますが、徐々に収まってきます。 汚れを落としたこと、歯磨きの仕方が変わったことにより 歯茎がなおるのを待ちます。
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- もう一度検査をし歯茎がとこまで治ったか調べます。
問題ない場合、定期検診に移行します。 まだ歯茎の状態が悪い場合は次の治療へ移ります。
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- 歯茎に麻酔をし、歯茎の中の汚れを取っていきます。
場所ごとにわけて行うため、状態によって数回にわけておこないます。
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- 歯茎の中の汚れをとったことにより歯茎がどこまで治ったか調べます
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歯茎の状態が良くなっている場合は定期検診に移行します。
まだ歯茎の状態が悪い場合次の治療に移ります。
歯茎の状態により麻酔をしてもう一度歯茎の中の汚れをとるか歯茎を開いて歯の根の汚れをとります。
歯茎の治りをまちます。
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- 歯茎の治りを見るため検査をします
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以上のように歯周病の治療には状態にもよりますが、回数も期間もかかります。 歯周病は急になるわけではなく、長い時間をかけて少しずつ進行していきます。 そのため治すのにもそれなりの時間が必要になります。
また一度治療したから終わりではなく、進行や悪化を防ぐために定期的な検診は必須となります。 今や歯を失う原因の第一位は虫歯ではなく歯周病といわれています。
歯周病により溶かされてしまった骨を元に戻すことはなかなか難しいので、歯周病になる前に、なってしまった方は、これ以上悪くなる前に、一度検診をおすすめします。